土星の影響が強まる時期には、物事が思うように進まなくなることがあります。出生の土星とプログレス天体がハードアスペクトを形成するときに起こりやすいこと、そして私なりの向き合い方についてまとめました。
最近、土星の影響についてご相談いただくことが続いています。
土星の影響が強く感じられる時期というのは、なかなか苦しいものです。
物事が思うように進まなくなったり、これまで頑張ってきたことを続けられないような気持ちになったり、自信を失ってしまったりすることもあります。
けれど、星は人を困らせるために働いているわけではありません。
良い時期にもそうでない時期にも、それぞれ意味があり、受け取るべきメッセージがあります。
まずはそんなふうに考えてみることから始めてみてください。
長く続く土星の影響
土星の影響が強まる星回りにはさまざまな種類があります。
そのなかでも比較的長期間にわたって影響を感じやすいのが、出生の土星とプログレス天体がハードアスペクトを形成するときです。
トランジットの土星であれば数週間から数ヶ月で抜けていきますが、プログレス天体との組み合わせでは2〜3年、ときにはそれ以上続くこともあります。
ここでは、そのような長期的な土星の時期を想定してお話していきます。
「これまではうまくいっていた」のかもしれない
出生の土星とプログレス天体がハードアスペクトを形成するとき、
「今までうまくいっていたのに、急にうまくいかなくなった」
という感覚を持つ方は少なくありません。
ただ、ここでひとつ覚えておいてほしいことがあります。
それは、
「これまではうまくいっていた」
という認識そのものを、一度疑ってみることです。
土星がもたらすのは、新しい問題ではなく、もともと存在していた問題が見えるようになることかもしれません。
たまたま表面化していなかったほころびや無理が、土星によって現実の世界に現れてくるのです。
土星はメッキを剥がす
私は土星を、「メッキを剥がす星」のように感じています。
土星は、ほころびのあるものを、ほころびのあるままに現実へ表出させます。
美しく装飾されたカバーが外れ、底上げしていたものも取り払われ、本来の姿が見えてくる。
たとえば久しぶりに鏡の前に立って、「あれ? 私ってこんなにお腹出てたっけ?」と驚くような感覚に近いかもしれません。
もちろん、日頃から体調管理や生活習慣を整えている人なら、大きなダメージにはならず、「なんとなく元気が出ないな」程度で済むこともあります。
けれど、もしこの時期に「なんだかうまくいかない」「もうやめてしまいたい」という感覚が繰り返し訪れるなら、それは見直すべきものがあるというサインなのかもしれません。
停滞は見直しのための時間
土星の時期には、「あの頃は良かった」と過去に戻ろうとするよりも、「今の自分に何が必要なのか」を見つめ直した方が前に進みやすくなります。
落ち込んだり立ち止まったりする出来事は、自分のなかに修正や調整が必要な部分があることを知らせている場合があります。
それに気づき始めると、少しずつ出口の方向も見えてきます。
逃げないこと
土星の時期を過ごすうえで大切なのは、ネガティブな出来事から逃げ続けないことです。
向き合うのを先送りにすると、問題は別の形で何度も現れます。
そして逃げれば逃げるほど、追い詰められているような感覚が強くなってしまうことがあります。
もちろん、すぐに解決できなくても構いません。
すぐに乗り越えられなくてもいい。
克服できない自分を責める必要もありません。
むしろ土星との付き合いは長丁場です。
少しずつ取り組みを重ねて、「全然変わっていない気がする」と思いながらも続けていく。
そうして何年か経ったあとに振り返ると、「あの頃の自分とはずいぶん違うな」と思えることがあります。
土星がもたらす成長は、派手ではありません。
けれど気づいたときには、自分の土台そのものを作り変えていることがあるのです。

