今日は2022年の春分図を解説していきたいと思います。日本では2022年3月21日0:33が春分のタイミングです。
世界情勢 ~注目はアフガニスタン?~
春分図で気になるのは月と冥王星のスクエア。月は天秤座29度、冥王星は山羊座28度でとてもタイトなスクエアができています。冥王星は甚大な影響を、そして月は国民・市民を表しますので、なにかとてつもなく大きなものから、わたしたち国民や市民が影響を受ける。そんなふうに読むことができるでしょう。
とても恐ろしい感じがするかもしれませんが、この月と冥王星の影響を「日本」が一手に引き受けるとは限りません。日本で作った春分図では、この月と冥王星のアスペクトは四季図の要である「軸」に関わっておらず、日本にとってはそこまで重要なものではないようです。
となると、このアスペクトの影響をもっとも受けるところはどこなのか。それを世界中から探していくと…
この月と冥王星のアスペクトがかなりタイトに「軸」と関わるのは、
●アフガニスタンの首都カブール
●タジキスタンの首都ドゥシャンベ
となりました。
カブールで作成した春分図では、ICと冥王星がぴったりと重なっていますね。なにが起こるのか具体的なところまではわかりませんが、2022年の春分から1年間は、アフガニスタン・タジキスタンをよく注視していきたいと思っています。
国内の流れ
日本で作った春分図では、ICとキローン・パラスがぴったり重なります。四季図のキローンがコロナの状況とリンクすることがたびたびあるため、ここではコロナをキローンで解釈し読み進めることにしますが、わたしたちの足元・生活の土台を表すICとキローンが重なっていることから、まだしばらくは、わたしたちの生活はコロナと共にあり、コロナの対策を前提にした生活が今後も続いていくのかな、とみています。ただし、キローンのそばには、損得や利害関係がないまっすぐな愛情を表すパラスがあるため、そんな生活を受け入れて前を向くようなポジティブな雰囲気も感じられます。もしかすると、今後の日本から「我慢」「うんざり」といったムードは減っていくのでしょうか?今回の春分図からは、重苦しさをさほど感じません。明るい未来を期待したいところですね。キローンとパラスのコンビは、2ハウスの金星と火星のコンビともゆるやかにつながっていますので、経済活動についても能動的な動きが増えていくのかもしれません。
日本の天候
ICは牡羊座でアセンダントは射手座ということで、どちらも火の星座ですから、気温は高めで推移しそう。牡羊座は激しく極端な天候も表しますので、猛暑には注意したいところです。サインだけ読むと、ジメジメとした湿度の高い感じはなく、乾燥・暑さがメインのように感じられますが、海王星がアセンダントとハードアスペクトを作っているので、これからの1年のうちでも最初の方に、雨や湿度の高いジメジメとした天気がわたしたちの生活に影響を及ぼす、ということがあるかもしれません。
今後意識すると良さそうなこと
日本の春分図では、財産のハウスである2ハウスに火星・金星・土星、外の世界への初めの一歩を表す3ハウスに水星・木星・海王星・太陽が滞在。2ハウス・3ハウスに天体が集中しています。2ハウスは、すぐに外の世界で使える自分の持ち物を意味します。まずは、自分が今どんなものを持っているのか。手持ちのカードはなにがあるのか。これまで何を得てきて、これからどんなものを手にしていくべきなのか。そんなことをしっかり考えることが大切かもしれません。自分にはなにもないような気がして、自信を失うこともあるかもしれないけれど、本当になにもないなら、これから得ていく楽しみがまだまだあるということ。自分が何を持っていて何を持っていないのか、それさえわかれば、次にするべきことは見えてきます。
3ハウスは、外の世界に触れてみる経験を表します。2ハウスでは、視線は自分の手のひらに向けられているけれど、3ハウスに進んでようやく外に目が向くのです。ここでは外と自分との間に生まれる小さなやりとりがテーマ。隣に座った人と挨拶をしてお天気の話をする。近所の公園に出かけて桜の季節の訪れを知る。いつか行ってみたい国の言葉を学ぶ。日常に溢れるそんなささやかな「やりとり」がテーマです。
これからの1年は、自分のなかにあるものを見つめることと、そこから外に向かうことを意識して過ごしてみると、良い流れに乗りやすいのではないかなと思います。思い切って大きくかけ出す・飛び出す必要はありません。手を伸ばせば届くところにある日常のよろこびに、ひとつひとつ手を伸ばすことを怠らない。そんな生き方を意識してみると良いのではないかなと思っています。