9月7日ジャニー喜多川氏の性加害問題についてジャニーズ事務所が会見を開き、性加害の事実があったことを認めました。
新しく社長に就任される東山紀之さんは、これまでの華やかな表舞台の仕事から一転して、弁済し続ける会社のトップを務めるわけで、非常に特異な運命にある方だと思います。このような責任を誰も負いたくはないと思いますが、自分のこれまでの成功が何によって作られていたかを思うと、目を背けることができなかったのでしょうか。これまでの人生のすべてのプラスが本当はマイナスのカードでできていたことを悟り、これからそのマイナスのカードの一つ一つを自分の人生で持って償っていかなければならない。ジャニーズ事務所の新社長を所属タレントが引き受けるということは、そういうことなのではないかと思います。
そんな東山紀之さんのホロスコープはこのようになっています。
海王星と天王星・冥王星のセクスタイル(60度)の中間点に水星が入り、ヨードを形成しています。宿命的な大改革(海王星⚹天王星・冥王星)によって、才能(水星)の発現する機会が失われる…読みが少し犠牲者寄りになり過ぎているでしょうか?ただ、義務の履行を表すベスタもこのヨードに非常にタイトな角度で関わっていますから、やはり、このヨードは今の東山さんの立場そのもののように感じられます。
彼にとって、新社長就任は、彼個人の判断を超えたところにある宿命的なものであって、やるやらないの問題ではなく、やるべきものであったということ。強い義務感を感じさせるものであり、彼の職責もまた、義務の履行によって改革を進めていくというところにある、ということなのでしょう。
藤島ジュリー景子さんとの共通点
原則として、会社の命運はその代表者の運勢とイコールです。つまり、ジャニーズ事務所のこれからを知るには、東山さんもしくは100%株主である藤島ジュリー景子さんの運勢を読まなくてはなりません。藤島さんのチャートはこちらです。
興味深いのは、これから被害者の救済・補償にあたっていくとされる藤島さんのホロスコープにも新社長の東山さんのホロスコープにも、同じアスペクトがあるということ。それは金星と土星のハードアスペクトです。金星はお金・利益、そして土星は損失や抑制。ハードアスペクトということで、経済的な損失による困難を経験することがある、という運勢。どちらもタイトです。
占わなくても、ジャニーズ事務所の資産価値が大きく下落していくことは誰もが予想できることだと思いますが、東山さんと藤島さんのチャートにも経済的な損失が示されていて、ジャニーズ事務所のトップにお二人がいることはとても自然です。
金星と土星のハードアスペクトは非常につらいアスペクトではありますが、コツコツ買ってた株が下落して損をするというような使い方をするぐらいなら、経営が苦しくなるぐらいにまでしっかりと被害に遭われた方に救済・補償をしていくほうが、良い使い方と言えるのかもしれません。
最後に…本来もっとも弾劾されるべきはジャニー喜多川氏なわけですが、その本人が亡くなり、また実姉であり共に事務所の権力者であったメリー喜多川氏が亡くなって、そして、BBCという海外メディアが圧力をかける形でやっとこのように表沙汰になったというところに、この事件の闇の深さ・大きさを感じ、呆然とする思いです。
次回はジャニー喜多川氏とハーヴェイ・ワインスタイン氏のホロスコープを考察していきたいと思います。